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HRTのレジメとその特徴(uptodateより)

子宮摘出後のunopposed estrogenのレジメについては取り上げない。閉経の診断も別文献を
基本的には以下のどちらの方法をとるかは患者の意向次第 それぞれ利点と欠点がある
エストロゲンは内膜の過形成(→癌)のリスクを上げる
プロゲステロンは脂質代謝に悪影響や抑うつ症状を引きをこしえる
長期のプロゲステロンは内膜の萎縮を誘導する
WHI研究をもとに5年程度をメドに(長期HRTのリスク,ベネフィット、適応については別文献を)

Cyclical Combined Continuous Combined


(周期的併用投与法) (持続的併用投与法)

レジメ(記 1)間欠法 CE 0.625mg+MPA 2.5mgを毎日。


載のものは 結合型エストロゲン(CE: conjugated (WHIでのレジメ)
最も頻用さ estrogen) 0.625mg カレンダーの1­2 パッチを使う場合も同様(併用型のパッチ
れる,とい 5日まで その後翌月まで休薬 がある)
うだけで他 +
の方法より 10mgのMPA(medroxyprogesterone
優位という acetate)をカレンダーのday16-25まで
訳ではな 2)持続法
い) CEは継続 (Eをoffにする理由はあまりな
い。offの期間に血管運動性の症状が出ること
がありえる)
5mg MPAをカレンダーのday 1 13か14
まで
エストロゲンパッチを使う場合はPだけ内服

起こりえる 80­90%で消退出血が起こる(通常軽 多くの女性が無月経になるが、治療開始初


出血のパ い)出血のないのは異常ではない 期に不正性器出血が起こる(数ヶ月に渡る
ターン 75%以上は最後のP内服後の出血だが、最 場合も)
大25%でPを内服中に出血が起きる(ただ 開始初年度に何らかの出血を起こす割合は
し内服開始後6日目までに起きることは稀→ 閉経後2年以内のHRT開始:78%
精査の適応) 閉経後3年以上のHRT開始:65%

誰に? 若年女性や閉経してすぐの女性に好まれる より高齢の女性に好まれる(定期的な出血


(不正性器出血を嫌って) がいや)

内膜癌の精 タイミングは議論のあるところ。 いつ出血するかは予測できない。一時的な


査のタイミ 出血は起こりえるので必ずしも内膜癌の指
ング(何を ACOGのガイドラインによる精査の推奨: 標とはならない。一方で、HRT開始以前か
異常出血と •Pの内服開始後6日目までの出血 ら内膜の過形成や癌が存在しているかもし
とるか) •出血パターンの変化(長さや量) れない。以下のアプローチを推奨;
•不正性器出血の既往や長期E単独内服の既
このときにそのまま内膜細胞診に行くか、径 往のある人はHRTの前に内膜細胞診を
膣超音波に行くかの選択がある。 •継続投与法で最初の6ヶ月は不正性器出
内膜厚<5mmであれば陰性的中率99%だ 血は経過観察してよい。それ以降の不正性
が、通常半数は内膜厚5mm以上で結局内膜 器出血は内膜細胞診を
細胞診が必要となる。 •いったん無月経に到達した人の再出血/
Pを増量してもコントロールの出来ない出
血などは内膜細胞診を

Tadao Okada 2010/10/19 CC: by, nc, sa

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